【アート散歩】山本晶 Playing with Maps @アートフロントギャラリー

今日はアートフロントギャラリーで開催された山本晶さんの展覧会をご紹介します。

目次

山本晶 Playing with Maps

タイトルのとおり、地図と遊ぶということで、地図のもつ普遍性と場所の関係性をテーマにしたアートとその過程が紹介されています。

今回の地図をテーマにした創作は「木曽ペインティングス」というアートプロジェクトでの制作がきっかけになったそうです。

木曽ペインティングスとは

「宿場町と旅人とアートの至福な関係」を旗印に江戸と京都の中間地点である木曽の宿場町を舞台に繰り広げるアートフプロジェクトとして2017年6月に第一回の芸術祭が行われ、以後毎年開催されています。

また芸術祭以外にも地域の歴史や景観を守りながら、地域の資源や人材を活かしたプロジェクトを進めています。

地域の生活の中からアートを文化として育てていくことが私たちの使命です。

アートを介して宿場町が祝場町となる、そんな場づくりに努めていきます。

(KISO PAINTHINGS ウェブサイトより引用)

https://www.kisopaintings.com/

山本晶さんがフィールドワークで見つけた、木曽という土地の地形や地図の持つ不思議な境界線を独自の色彩で表現されています。

地図と実際の場所との感覚のズレや、住人の暮らしや感情など、地図の区分通りには分け隔てられないものの存在に気づいたそうです。

このように作品を創る過程のトレーシングペーパーや糸を落としてみた習作などの展示もあり、山本さんがどこに注目しながら絵を描いたのだろう?と想像しながら楽しく見ていきました。

シルクスクリーンとライトでできたボックスは取っ手が付いています。

見る人の思いをそれぞれ引き出しに入れるということでしょうか?

身近な地図に着想を得て、独自の色彩感覚と併せた作品は色がきれいで、絵を描いてみたいなと思わせてくれる展覧会でした。

ギャラリーでの個展は作者の方に会える機会もあり、実際にお話を聞くと思わぬ発見もありますので、思いきって声をかけてみることをおすすめします。

山本晶さんはとても気さくな方でたくさんお話ししてくださいました。

リビングにあったら素敵だろうなと思うサイズの作品も展示がありました。

また個展があれば伺いたいと思っています。

山本晶(Aki Yamamoto)

武蔵野美術大学大学院造形研究科修了後、2度の「VOCA展」入選、文化庁の在外研修員としての渡米経験を経て、2008年の「DOMANI展」開催。アートフロントギャラリーでは5回の個展開催。主に油彩画を中心に鋭い色彩感覚で、つねに次代の表現を探求している。

アートフロントギャラリー ART FRONT GALLERY

1984年にヒルサイドテラスにギャラリーとして解説、代官山という高感度な人々の集まる街で、常に時代を牽引する展覧会を年間10本ペースで開催。展覧会だけではなく、プライベート・ビューイングとして多種多様なアーティストの作品を個人向けに紹介している。

アートフロントギャラリー基本情報

  • 住所:東京都渋谷区猿楽町 29-18 ヒルサイドテラス A棟
  • 電話番号:03-3476-4869
  • アクセス:東急東横線 代官山駅 より徒歩 5分、JR山手線恵比寿駅より徒歩15分
  • オープン時間:11:00〜19:00(2021年は変動あり)
  • 休日:月曜日、火曜日、夏季、年末年始
  • 料金:通常は無料
  • 一般向け駐車場:ヒルサイドテラスにはありませんが向かい側にある代官山T-SITEには120台の駐車場があります。土日は混雑しています。

上記はブログ更新日現在の情報です。最新情報はウェブサイト等でご確認ください。

アートフロントギャラリーウェブサイト https://artfrontgallery.com/

代官山の散歩ポイント

ヒルサイドテラス

アートフロンとギャラリーの入るビルは代官山のランドマーク、ヒルサイドテラス「HILLSIDE TERRACE」です。

ヒルサイドテラスは1967年から1992年までに段階的に建設されてきました。

建築設計を一貫して担当したのは槇文彦氏です。

代官山の街並みに寄り添うように建築された商業施設で、こだわりのある店舗が入居しています。

旧朝倉家住宅と庭園

東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎氏によって、 1919年(大正8年)に建てられました。
大正ロマンの趣のある2階建ての建物内と回遊式庭園を見学することができます。

渋谷区が管理している重要文化財です。

観覧料は100円、10:00〜18:00開館、月曜日休館です。

代官山 T-SITE

蔦屋書店とスターバックスコーヒーがあり、カフェで書店のすべての本が読めるという大胆な発想に開店時は驚きましたが、ブックカフェの元祖でもあり、毎日多くの人が訪れます。

街づくりを得意とするRIA(アールアイエー)の設計です。ファサードのタイルがTになっていますね。凝ってます。

RIA社のT-SITEについてはこちら

代官山散歩についてはまた別のページでご紹介していきたいと思います!

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