こんにちは! 2024年10月5日からに国立西洋美術館がで開催されている『モネ 睡蓮のとき』を見に行きましたのでご紹介します!
『モネ 睡蓮のとき』概要
『モネ 睡蓮のとき』展は、2024年10月5日から2025年2月11日まで国立西洋美術館(東京都台東区上野公園)で開催されます。
展示総数は67作品で、パリにあるマルモッタン・モネ美術館から厳選された50作品が来日し、そのうち7点は日本初公開の作品だそうです。
日本初公開の作品名は公表されていないので、会場内で宝探しのように作品キャプションを読むとさらに楽しめると思います。
ひたる。光に。モネに。
コンセプトは「ひたる。光に。モネに。」です。
まさにモネ尽くしの展覧会で、会場に足を踏み入れた瞬間からモネが感じた光と、感情のままに表現された、モネの色彩の世界にひたることができます。
『モネ 睡蓮のとき』展は、4つの章立てとエピローグで構成されています。
第1章「セーヌ河から睡蓮の池へ」
『モネ 睡蓮のとき』1枚目、2枚目の展示は『舟遊び』『陽を浴びるポプラ並木』です。こちらは西洋美術館・松方コレクションで、西洋美術館ファンにとっては懐かしささえ感じる作品です。
この2作品の後はマルモッタン・モネ美術館所蔵のセーヌ河の絵画が続きます。
この時期に描かれたセーヌ河の水辺の風景では、しばしば水面の反映がかたちづくる鏡像に主眼が置かれており、のちの〈睡蓮〉を予見させます。(引用:モネ 睡蓮のとき公式サイト)
第2章「水と花々の装飾」
第2賞ではモネが空白期間を超えて再び創作意欲が湧いてきた時期に描かれた多様な植物画が紹介されています。
アイリス、アガパンサスのような伸びやかなモチーフがキャンバスを埋めている様子が圧巻です。
第3章「大装飾画への道」
第3章「大装飾画への道」の展示室は、睡蓮の池を描いた巨大なパネルで楕円形の部屋の壁面を覆うという、モネの夢をイメージした楕円形の部屋になっています。
この時期の〈睡蓮〉は長辺が2mを超える大きな作品が多くみられます。
この章のみ写真撮影が可能です。
国立西洋美術館(旧松方コレクション)作品『睡蓮・柳の反映(1916年)』です。
美術収集家の松方幸次郎氏は、1921年にジヴェルニーのモネの家を訪れ、18点の作品をモネから直接購入しました。
こちらもその1つで、大装飾画の関連作品を外部に出すことを嫌ったモネが、生前に唯一売却を認めた装飾パネルです。
第2次世界大戦を経て、長く所在不明となっていましたが、2016年にルーヴル美術館で画面の大部分が破損した状態で再発見され、現在は国立西洋美術館に所蔵されています。
第4章「交響する色彩」Symphony of Colors
1918年から最晩年の作品モチーフとなったのはモネの自宅に造られた「水の庭」の日本風の太鼓橋や枝垂れ柳「花の庭」のバラのアーチがある小道などです。
これらの作品は、モネの不確かな視覚に対する苛立ちと、色彩に対してはさらに意欲的になる様子を感じることができます。
よく知られる「睡蓮」の柔らかい色彩をモネのイメージにしていると、いい意味で感覚を裏切られる作品たちです。
会場では「抽象画に見える」とつぶやいている人がいました。
エピローグ さかさまの世界
最後にモネの1916年-1919年頃に描かれた習作の2点で展覧会が締めくくられています。
印象派の巨匠クロード・モネの晩年の傑作を堪能できる貴重な機会です。
これまでにクロード・モネの作品を目にすることはありましたが、これほど多くの作品、とくに睡蓮の初期から晩年の作品まで一度に観る機会は初めてです。
色彩の移り変わりに作者の心の変化や環境を思い浮かべながら鑑賞する豊かな時間を過ごすことができました。
国立西洋美術館について
- 所在地:東京都台東区上野公園7-7
- 交通:JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分、地下鉄線上野駅からは徒歩10分
- ロッカー:1Fにあり:コイン戻り式 ¥100(コインお持ちください)
- 写真撮影:常設展示室内は可、特別展は一部のみ可
- 一般駐車場なし
- 休館日はウェブサイトのカレンダーでご確認下さい。
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