【美術館散歩】芹沢銈介の世界 @日本民藝館(2024年9月〜)

東京都目黒区にある日本民藝館で2024年9月5日〜11月20日に開催されている『生誕130年 芹沢銈介の世界』を見に行きましたのでご案内します。

芹沢 銈介(Keisuke Serizawa 1895-1984)

静岡県静岡市生まれ。1916年、東京高等工業学校図案科を卒業。1927年、柳宗悦の独特な工芸論と琉球紅型の美しさに感銘して染色家になることを決意する。紅型と和染に学び、図案・型彫り・染めまでを一貫して行う「型絵染」の技法を生み出し、明るい色調と明快な文様を特徴とする作品を数多く生み出した。1956年に重要無形文化財保持者に認定される。《引用:日本民藝館名品展Ⅱ 近代工芸の巨匠たち 解説》

目次

生誕130年 芹沢銈介の世界

自由な色彩感覚と模様を生む天賦の才に恵まれた染色家・芹沢銈介(1895-1984)。

身辺の品々などを日々スケッチしていた芹沢の日常への眼差しに裏打ちされた多彩な 作品は観る者の心を躍らせます。また、柳宗悦が明らかな心のつながりを感じたとい う芹沢の蒐集にも注目。来年生誕130年を迎える芹沢の手と眼の世界を堪能ください。(公式リーフレット)

大展示場では着物、屏風、暖簾など多彩な表現の芹沢作品を間近に見ることができます。

展覧会のリーフレットに使われていたのは中央の『紐結び文布』です。

1946年に制作されました。

大きさはタテ191cm x ヨコ64cmで、結び紐の中に小紋が描かれていて見ていて楽しくなる模様です。

前年の1945年に空襲で工房と自宅を失い活動が困難な状況の中でも、身近なモチーフで創ることを楽しんでいたエピソードがありました。

特別展示 芹沢の眼

親交のあった日本民藝館・初代館長の柳宗悦が「本当の美しさが分かっている」と評した芹沢銈介の審美眼。

芹沢銈介は自由な眼で 世界中のあらゆる分野の工芸品を蒐集しました。

「もうひとつの創造」と自ら呼んだ蒐集品に注目、静岡市立芹沢銈介美術館収蔵品も併せ、芹沢の眼として紹介しています。

次は静岡市立芹沢銈介美術館に行ってみたいと思います。

生誕130年 芹沢銈介の世界の感想

芹沢銈介氏は日本民藝館の常設展示に作品がありいくつか目にしていましたが、布から陶器まで多様な作品の展示がありました。

日本民藝館の建築にぴったりの展覧会だと思いました。

大胆な型を用いた染め物がイメージでしたが、本の装丁や陶器など、細かい手作業の作品もあり、芹沢銈介の興味がどんどん広がっていったことを知ることができました。

手で創ることの楽しさを感じることができて、何かを創ってみたくなりました。

日本民藝館について   

日本民藝館は美術研究家で民族運動の主唱者であった柳宗悦氏によって1936年に開館した私設美術館です。

現在は公益財団法人日本民芸館が運営しています。開館から65年を経た2001年に財界からの支援を得て大規模な改修があり現在の施設の規模になりました。

日本民藝館についてはこちらの記事もぜひご覧ください↓↓

日本民藝館 (The Japan Folk Crafts Museum)概要

  • 所在地:東京都目黒区駒場4-3-33
  • TEL 03-3467-4527
  • 交通:京王井の頭線「駒場東大前駅」から徒歩7分
  • ロッカー:あります(100円戻り式)
  • 写真撮影:展示室内は不可(一部指定された展示は可能)
  • 一般駐車場なし
  • 入館料:一般 1,200円、大高生 700円、中小生 200円
  • 休館日:毎週月曜日、そのほかウェブサイトのカレンダーでご確認下さい。
  • 館内は専用のスリッパに履きかえます。靴下があるといいと思います。

日本民藝館 WEBサイト https://mingeikan.or.jp/

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