カレル・スヴォリンスキーの切手デザイン vol.2 – 民族衣装

こんにちは! カレル・スヴォリンスキーの切手デザイン、2回目は、彼の切手の中でも特徴ある民族衣装の切手をご紹介します。

カレル・スヴォリンスキー(Karel Svolinsky)のプロフィールについてはこちらの記事をご覧ください。

目次

カレル・スヴォリンスキーが描いた民族衣装の切手

チェコスロバキア・1955年・民族衣装(4)

チェコスロバキア・1955年・民族衣装(4)

挿絵画家、舞台装飾家として活動していたカレル・スヴォリンスキー(Karel Svolinsky)はが初めて切手の原画を描いたのは1947年「リディチェ5年」でした。

その後は当時、記念切手で多くテーマにしていた肖像画切手を手掛けました。

1954年頃から柔らかいタッチに変わり、手工芸品シリーズとして民族衣装をモチーフにした切手が1955年から3年連続で発行されました。

オショヴァ(Ocova)、チョドスコ(Chodsko)、ハナ(Hana)、デトヴァ(Detva)の民族衣装です。

1955年の切手は原画を見ることができます。

この原画を元に、組むことが多かったジンドラ・シュミット( Jindra Schmit 1897 – 1984)が彫刻を担当しました。

この切手にはスヴォリンスキーの名前の横にジンドラの名前があります。

チェコスロバキア・1956年・民族衣装(4)

チェコスロバキア・1956年・民族衣装(4)

1956年は女性4人のやさしい色合いです。

チクマニ(Cicmany)、スロヴァキア(Slovensco)、ボヘミア(Bohemia)の民族衣装です。

チェコスロバキア・1957年・民族衣装(4)

チェコスロバキア・1957年・民族衣装(4)

額面の左側の装飾が精密になっていることがわかります。

1966年・売られた花嫁・インパープ

1966年・売られた花嫁・小型シート



売られた花嫁はスメタナが作曲した、チェコを代表するオペラ作品です。1866年に5月30日に初演されました。

タイトルからは想像しにくいですが、最後はハッピーエンドの明るいお話です。

100年記念の切手はインパープという目打ちのない小型シートで発行されました。

FDCのデザインや押印にもスヴォリンスキーの感性が伝わってきます。

1975年・民族の伝統(4)

1975年・民族の伝統(4)

色彩豊かなこちらの切手は大きい画面が特徴です。

当時の普通サイズの切手『ラヴィア教師合唱団60年(1963年)』と比較するとこのように違います。

(右)1960・ラヴィア教師合唱団60年

1977年・プラハ(4)

1977年・プラハ(4)

帽子の装飾と女性の表情がすてきで、見るとホッとする切手です。

1970年・美術切手

こちらは切手のためのデザインではなく、本の挿絵を元にした切手で美術切手の1枚として発行されました。

1956年に描かれた『花嫁介添人』です。

カレル・スヴォリンスキーは挿絵画家、切手デザイナーとしてはもちろん、画家としても認められていました。

『チェコの1年( Cesky rok  )』  

1947年から1960年にかけてシリーズで出版された本です。

チャコスロバキアの習慣が四季ごとに丁寧に描かれています。

この本の出版が切手デザインに影響を与えたのではないかと考えています。

70年という時を経てなお新鮮に見えるカレル・スヴォリンスキーの切手たち、次回は花の切手をご紹介します!

このブログでは手のひらにのるアート「外国切手」を中心に小さなアートをご紹介しています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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