今日は、東京都町田市にある旧白洲邸・武相荘(きゅうしらすてい ぶあいそう)に行ってきましたのでご紹介します。
武相荘は邸宅全体の名称で、その中にミュージアムがあります。
ミュージアムは小学生以下の子どもは入場できないので、大人の静かな空間です。
2022年9月6日〜11月27日は企画展「武相荘の秋」が開催されています。
武相荘(Buaiso)について
武相荘(Buaiso)は、白洲次郎さん、正子さんご夫妻(以下敬称略)が1943年から移り住んだすまいを、夫妻が読んでいた名称です。
元は養蚕農家の茅葺き屋根の邸宅が当時のまま残され、貴重な文化財として保存されています。
お二人が逝去後の2001年にミュージアムとして一般に公開されました。長女の牧山桂子さんが館長をされています。
白洲次郎(1902-1985):日本の実業家。 連合国軍占領下の日本で吉田茂の側近として活躍し、終戦連絡中央事務局や経済安定本部の次長を経て、商工省の外局として新設された貿易庁の長官を務めた。吉田政権崩壊後は、実業家として東北電力の会長を務めるなど多くの企業役員を歴任した。(引用:wikipedia)
白洲正子(1910-1998):祖父は海軍大将、伯爵の樺山資紀という家に生まれ、4歳から能を習う。14歳でアメリカに留学し19歳で白洲次郎と結婚、鶴川村の古農家跡に移住してからは古美術や工芸についての造詣を深め、随筆家としても作品を残しました。
武相荘の名前の由来は鶴川村(現在の町田市)が武蔵と相模の境にあることに「無愛想」をかけた遊びのある名称です。
企画展『武相荘の秋 』
武相荘では企画展として四季に合わせた器や衣服などを展示しています。
実際に使われていた部屋に道具類が置かれていて、白洲ご夫妻の家で過ごすような感覚になれる時間です。
それほど広い空間ではないのですが、白洲次郎さんが長い時間を過ごした書斎で本を眺めていると、時間が過去に遡る不思議な感覚でした。
Bar & gallery 「Play Fast」とクラッシックカー『Paige』
カフェの手前の階段を上がったスペースにあるのが、Bar & gallery “Play Fast”です。
ゴルフの「Play Fast」という考え方は、文字通り「速やかにプレイせよ」という意味ですが、日本でこれを広めたのが白洲次郎と言われています。
それについての展示がありました。かっこいいですね!
武相荘のエントランス(長屋門)近くに休憩所があります。
そこに展示されているのが、こちらのクラシックカー『Paige』
白洲次郎が最初に運転した車と同型車だそうです。
中学生時代、父・文平氏によって買い与えられたのがアメリカ車のペイジ(Paige)でした。
中学生でこんな車に乗っていた白洲次郎さんを想います。
レストラン&カフェ武相荘で白洲家の食を楽しむ
カフェでは気軽なメニューで白洲次郎のお気に入りメニューを食べることができます。
天気の良い日は平日でも11時のオープンから満席になりますので、名前を書いて気長に待ちます。
秋は庭にある柿の木から柿の実が落ちてくるので、ベンチに座り柿の実や空を見たりして、何もしないで過ごしました。
訪問時のランチメニューはこちらです。由来も書かれていて興味深いです。白洲家のレシピ本が欲しくなりました。武相荘ショップにもありました♪
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レストランのランチメニューは、白洲次郎さん好みの洋食が中心です。
食事のあとは庭から続く丘に続く散策路を歩いてみました。
緑の中に野の花が咲いていてほっとする道です。
武相荘の敷地はこのような配置になっています。
武相荘(Buaiso)へ向かう道でちょっと冒険
武相荘は町田市にあります。新宿駅から小田急線で30分ほどの鶴川駅が最寄駅です。東京都でも郊外なので自然が多い地域です。
往きにGoogle Mapで武相荘と入力するとこちらの経路が表示されました。
緑の多い道みたいでおもしろそう・・と進んでいったのですが、かなり急な階段があったり、地元の人しか知らない抜け道でスリルがありました。
雨の日やスニーカー以外の靴ではおすすめできないですが、普通なら通らないような道を抜けていったので、それも思い出になりました。
こんな感じの道です。駅から15分とあったのですが、アップダウンがあったので25分くらいかかりました(笑)
帰りに鶴川駅を検索したら普通の経路が表示されました。
これが公式ページにもある経路で正解ですね。平坦な道路を直進して曲がるだけなので、迷うことなく行けます。
でも・・冒険したい方は上の画像の道も試してみてはいかがでしょう♪
旧白洲邸 武相荘(きゅうしらすてい ぶあいそう)概要
- 所在地:東京都町田市能ヶ谷7-3-2
- TEL 042-735-5732
- 開館時間:10:00〜17:00
- 交通:小田急小田原線 鶴川駅 北口下車、徒歩15分
- ロッカー:ありません(荷物は少なめがおすすめ)
- 写真撮影:ミュージアム内は不可
- 一般駐車場あり(入口が徒歩ルートと異なります ↑上の画像)
- 入館料:一般 1,100円、小学生以下の入場はできません。
- Bar & gallery は入場無料
- レストラン・カフェは入場券がなくても入れます。(営業は11:00〜)
- 休館日:毎週月曜日、そのほかウェブサイトのカレンダーでご確認下さい。
鹿児島、愛知では特別展が開催されます。
2022年10月28日(金)〜11月28日(月)かごしま近代文学館で『白洲次郎・白洲正子 武相荘折々のくらし』が開催されます。
この展覧会は2022年5月に富山会場をスタートし、神戸、鹿児島、愛知を巡回します。
愛知会場は2023年3月4日(土)~4月2日(日)、松坂屋美術館です。
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