
東欧の切手は民族衣装や刺繍の切手がとても素敵です。
中でも、チェコスロバキア時代にのカレル・スヴォリンスキーがデザインした切手は、ポスティオ・マルシェでとても人気があります。
今日はカレル・スヴォリンスキーと切手デザインについてご紹介します。
カレル・スヴォリンスキー(Karel Svolinsky)とは
カレル・スヴォリンスキー(Karel Svolinsky)は1896年に現在のチェコ共和国、オロモウツ近郊で生まれました。
子どもの頃から絵画に親しみますが、若い頃は家業である彫刻の勉強をします。
チェコスロバキア独立の翌年の1932年からプラハ美術工芸学校で絵画とグラフィックデザインを学びました。
絵画の枠を超えて本の挿絵や大聖堂のステンドグラス、舞台芸術など様々な分野で活躍しました。
カレル・スヴォリンスキーの切手デザイン
カレル・スヴォリンスキー、最初の切手
1947年、51歳の時に初めて切手をデザインします。
それが『リディチェ5年』です。『リディチェ5年』は、私たちがよく目にする、楽しく華やかなカレル・スヴォリンスキーのデザインとは違う、深い悲しみを表現した切手です。
この切手はチェコスロバキアで1942年に起きた悲しいできごとをテーマにしたものです。

リディチェの切手はその後も周年ごとに発行されています。
カレル・スヴォリンスキー、肖像画切手の時代
チェコスロバキアは共和国政府でしたので、切手デザインも国家の仕事として国内の著名な画家に依頼されました。
1950年代は政治家や音楽家などの肖像画が切手のメインテーマでした。
肖像画切手の第一人者はマックス・シュバビンスキー(Max Švabinský、1873-1962)が担っていましたが、スヴォリンスキーにも役目が回ってきました。
こちらがマックス・シュバビンスキーの肖像画切手です。格調高い雰囲気で素敵ですね。

そして、カレル・スヴォリンスキーがリディチェの次に手掛けたのがこちらのTGMとプーシキンです。

TGMとは、チェコスロヴァキア建国の父と呼ばれた初代大統領トマーシュ・ガリグ・マサリクのイニシャルです。
カレル・スヴォリンスキー、変化していく切手の作風
その後、国内で画家としての功績が認められ、国家栄誉称号受賞を受賞し、教師としても活躍するようになると、少しずつユニークな表現が出てきます。

人物を描くだけではなく、植物やモチーフを使い、そしてタイポグラフィもオリジナルになっていきます。
チェコといえばアルフォンス・ミュシャ(ムハ)が有名ですが、カレル・スヴォリンスキーにとっては尊敬する偉大な先輩だったと考えます。
それは女性の描き方に共通する部分が見られるからです。

アルフォンス・ミュシャの切手デザインについてはこちらの記事をご参照ください。

カレル・スヴォリンスキーが得意とする「民俗」のテーマ
そして民族衣装や花の切手で、私たちから見たカレル・スヴォリンスキーらしいデザインがどんどん出てきます。
特に民族衣装を扱った切手は実際に地方を訪れてスケッチするなど、気持ちが込められている作品です。

額面周りの装飾も1枚1枚違っていて細かい描写です。
カレル・スヴォリンスキーが得意とする「花」のテーマ
カレル・スヴォリンスキーのデザインした切手には花の切手もたくさんあります。
黄色い花は時代ごとに正統派、アール・ヌーヴォー風、オリジナルと色々な表現があり、見ていて飽きないです。

カレル・スヴォリンスキーは「Wild Flowers」という植物画集をイギリスの出版社の依頼で描いています。
その際に花の知識をたくさん得たのではないかと思います。

革命をイメージするトリコロールの切手
1966年のスメタナのオペラ「売られた花嫁」の100周年を記念した切手や、1968年発行の「チェコスロバキア50年」「スラヴ会議」など、赤、青、白のトリコロールカラーの切手が続きます。


カレル・スヴォリンスキーのタイポグラフィに注目
私はカレル・スヴォリンスキーの切手が大好きで、タイポグラフィについて研究しています。
今後もカレル・スヴォリンスキーのタイポグラフィや、同時代のミルコ・ハナーク、先輩のアルフォンス・ミュシャなどについても掲載していく予定です。
ぜひ、また見に来てください。

↓↓カレル・スヴォリンスキーの切手の続編記事「民族衣装編」「花の切手編」はこちらです↓↓


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