アーティゾン美術館で、2024年7月27日〜10月14日に開催されている『空間と作品』を見に行きましたので、ご案内します。
『空間と作品』は、アーティゾン美術館を運営する石橋財団のコレクションの美術品が、どのような状況で生まれ、どのように扱われ、受け継がれてきたのかを体感することを目的として展示されています。
今回は130点の作品が選ばれています。
空間と作品 – 作品が見てきた景色をさぐる
『空間と作品』は、アーティゾン美術館を運営する石橋財団のコレクションの美術品が、どのような状況で生まれ、どのように扱われ、受け継がれてきたのかを体感することを目的として展示されています。
今回は130点の作品が選ばれています。
展覧会では、ピカソ、ピサロ、モネ、セザンヌ、藤田嗣治、岸田劉生、琳派など、時代を超え、また様々な分野から、アーティゾン美術館の収蔵作品から130点の作品が選ばれています。
作品がどのような場で、どのように人々の生活や文化と結びついてきたのかを想像し、体感することで、美術品に対する理解を深めることができます。
展示構成
展示は美術館の3つのフロアにわたり展示されています。
まずはエレベーターで6階に上がり、5階、4階と進みます。
- 祈りの対象
- 依頼主と
- 持ち主の存在
- 建物の一部
- my favorite place
- 場
持ち主の存在 – 贅沢な時間
ピカソの名作《腕を組んですわるサルタンバンク》が1枚だけ展示されている空間があり、展覧会の中で特に印象的でした。
この作品は、かつて世界的に知られるピアニスト、ウラジミール・ホロヴィッツが所有していたものです。
彼の居間に飾られていたことから、プライベートな時間を想像することができる展示になっていました。
私が行った日は日曜日でしたが、《腕を組んですわるサルタンバンク》の部屋には1人だけで、絵画との対話を楽しむ贅沢な時間を過ごすことができました。
ニューヨークのリビングルームでくつろぐホロヴィッツの様子も展示されています。
《腕を組んですわるサルタンバンク》はアーティゾン美術館の中で個人的Best1で、記事にしていました。
依頼主と – タイムスリップ感覚
赤い壁面に囲まれた部屋では、カミーユ・ピサロの四季を描いた連作絵画が展示されており、観覧者は作品がもともと飾られていた空間を想像しながら鑑賞します。
My favorite place – 展示手法の冒険
作品が飾られているシチュエーションで展示されている空間もありました。
建物の一部 – 美術空間の体験
江戸時代に描かれた円山応挙《竹に狗子波に鴨図襖》は実際に畳の間に座って鑑賞することができます。
場 – シンボリックな作品
作品に関する情報は抜きにして、今、作品と対面している自分が、それなの作品との新しい関係性をつくり、新たな場をなしていることを体感していただければと思います。(展示コメント)
このほかたくさんの印象に残る作品の展示があります。
美術コレクターがどのような気持ちで作品を求めたのかを感じることができる展覧会です。
ぜひ、実際に体験してみてください。
アーティゾン美術館・概要
- 所在地:東京都中央区京橋1-7-2
- 交通:JR・東京駅(八重洲中央口)、東京メトロ銀座線・京橋駅(6番、7番出口)、東京メトロ・都営浅草線・日本橋駅(B1出口)から徒歩5分
- 開館:2020年(前身のブリジストン美術館は1952年)
- 開館時間:10:00-18:00 (入館は17:30まで)
- ウェブサイトからの予約が便利です。
- 入館料休館日はウェブサイトでご確認下さい。
- 公式ウェブサイト https://www.artizon.museum/
アーティゾン美術館の建築についてはこちらの記事もご覧ください。
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