最近、ウクライナから発行されたMCを見て「この描写のベートーヴェンの切手は珍しい」と思ったことから、各国から発行されたベートーヴェン切手についてまとめてみました。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770年12月16日頃 – 1827年3月26日)は、ドイツの作曲家、ピアニスト。音楽史において重要な作曲家の1人で、日本では「楽聖」とも呼ばれています。作品は古典派音楽の集大成かつロマン派音楽の先駆とされ、後世の音楽家たちに多大な影響を与えました。
おなじみのベートーヴェン肖像画
ベートーヴェンというと思い浮かぶのはこちらの肖像画ではないでしょうか。
ドイツの画家ヨーゼフ・カール・シュティーラー(Joseph Karl Stieler 1781-1858) 1820年の作品で、ベートーヴェンが50歳の時に描かれました。
眼光鋭く芸術家の雰囲気が出ていますね。
こちらの肖像画をモチーフにした切手は多くの国から発行されています。
クロアチアの切手は顔がアップで俳優のような雰囲気ですね。
ハンガリーのFDCでは全身が想像されて描かれています。
実際のベートーヴェンに近い切手を想像
実際のベートーヴェンの肖像画に近いのはモナコやウクライナの切手だと思います。
チェコスロバキアの切手デザイナー、カレル・スヴォリンスキーもベートヴェンを描いていました。
フェルディナンド・シモン (Ferdinand Schimon 1797-1852)による肖像画が実物に近いイメージです。
マスクのベートーヴェン
実際のイメージの根拠になるものとして、ベートーヴェンのマスクがあります。
アルメニアの切手はベートーヴェンのマスクをモチーフにしています。
これはフランツ・クライン( Franz Klein )が1812年、ベートーヴェン42歳の時に制作したものです。
生きている時なのでデスマスクではなくライフマスクです。
こちらから想像してフェルディナンド・シモン の肖像画が実際に近いと考えました。
傑作期の頃のベートーヴェン
年代は戻り、30代のベートーヴェンをモチーフにしている切手がありました。
ヴィリブロート・ヨ-ゼフ・メーラー(Joseph Willibrord Mähler 1778 –1860)の34歳時の肖像画がモチーフになっています。
ベートーヴェンの肖像画で全身を描いた絵画は珍しいそうです。
身長は165cmほどだったと言われています。
ベートーヴェン本人はこの肖像画をとても気に入り、生涯手元に置いていたそうです。
逝去時のベートーヴェンをモチーフにした切手
ベートーヴェンは1827年3月26日、オーストリア・ウィーンでなくなりました。56歳でした。
トーゴの切手の1枚はよく見ると逝去時に描かれたスケッチをモチーフにしています。
ヨーゼフ・ダンハウザー(Josef Franz Danhauser 1805-1845)のスケッチがモチーフになっています。
アレンジ版ベートーヴェン切手の色々
2020年はベートーヴェン誕生から250年ということで各国から記念切手が発行されました。
デザイン切手として見栄えするのはなんといってもドイツの切手シートです。
色々なイメージのベートーヴェンがあっておもしろいですね。
実際に音が出るレコード切手
1808年交響曲第5番「運命」の演奏の一部が収録されています。
運命という名称は、ベートーヴェンの秘書アントン・シンドラーの「冒頭の4つの音は何を示すのか」という質問に対し「このように運命は扉をたたく」とベートーヴェンが答えたことに由来します
ベートーヴェン切手まとめ
今日は様々なベートーヴェン切手をご紹介しました。
誕生から250年以上経っても世界中の人に人気のベートーヴェン。切手を見ていて曲を聴きたくなりました♪
ぜひポスティオ・マルシェの音楽グループの切手を見に来てください!
このブログでは切手デザインをメインに美術館や休日の散歩情報などをご紹介しています。
SNSでは手のひらにのる小さなアート「1枚の切手」、街で見つけたアートなどを投稿しています。
フォローしてくださるとうれしいです!
facebook Postio Marche
Instagram mylittleart_studio
外国切手のウェブショップ ポスティオ・マルシェ https://www.postio.jp/
コメント